私達の関わるビル内生活空間の快適性は、「安心」と「衛生」そして「美観」が維持されていること、この三点を充実させるべくビル管理教育はプログラムされています。空気環境設備、害虫駆除と予防、給排水設備、消防対策、清掃管理などそれぞれ法整備が整い、教育と訓練を受けた管理者がその責務を果たすよう求められています。

　サービス業としてビル管理に携わる企業の究極の目的は、ビル内において生活される方々がより効率的にそれぞれのお仕事を全う出来るよう手助けすることにあります。言うまでもなく、すべての仕様書はそのための手段としてあります。ビルマネジメント企業は環境維持の実現のため常に管理技術の向上に焦点を当て機械器具の進歩に期待をかけ教育に力を入れています。

　特に清掃業務にあっては、メーカーによる機械器具の進歩が目覚ましく年毎に改良され優れた商品が提供されています。慢性的な清掃作業希望者の減少や高齢化に伴い、私たちはそれらを補うためにより進化した清掃機械と器具の導入を急がなければなりません。こういった事情から旧態依然とした仕様書も場合により質の低下をもたらすことがあります。担当者の方々との十分な打ち合わせを行い、互いの理解のもとにより進化したビル内生活空間を実現したいと考えております。